「来週の金曜日はグンと気温が上がります」
先週の天気予報でこの言葉を聞いて、金曜日は桜を見に行くと決めていた。
今朝、大事な人が死ぬ夢を見て号泣しながら起床。
やっぱりストレス溜まってるんだな。
夢精みたいなもので泣く事をしないと溜まり過ぎてこうやって泣きながら起きたりする。
時計は9:36を指していた。
この時間に起きる事は滅多に無い。
なんとなく、今日は全てが決まっている気がした。
用意を済ませて出発する。
生暖かい風と地面を照らす日光の強さで着て来た服がピッタリの気候だなと思う。
電車に乗って目的地に着くと河津桜が濃いピンク色を錆びれた駅に華やかさをぶちまけていた。
桜を見に来ているお年寄りが線路沿いの方までぞろぞろと列を成している。
一目桜を見たら、次の目的地に向かう足が急いだ。
多分桜なんて口実に過ぎなかったんだと思う。
すごいスッキリした。自然すげーー